地域おこし協力隊の現実

2015.03.18 Wednesday 22:20
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    まさか、この「地域おこし協力隊の現実」がこうしてシリーズになるとは、夢にも思いませんでしたよ。それだけ、地域おこし協力隊には「光と影」が存在するということですね。地域おこしが成功する「光」の部分はよくメディアで取り上げられていますが、その一方で「影」となる部分は余程都合が悪いのかなかなか出てきません。というわけで、今回の筆者の体験をもって、地域おこし協力隊の「影」の部分をインターネットの場で公開しようと思います。
    今日は地域おこし協力隊の契約更新の交渉があったのですが、その際に「自治体としての受け入れ体制はどうなっているのか」という質問をしたのですが、そこで上司、つまり隊員の担当者はこう言いました。

    ・自治体がやりたいことは、募集要項にて説明済みであり、隊員はその記載事項を承諾してもらう必要がある。
    ・自治体の役割は説明のみであり、実際の地域おこしに関する企画・実践については隊員が主体となって動いてもらう。
    ・相談したいことがあれば自治体は随時相談には乗るが、実際の行動はあくまで隊員がするのであって、自治体がするわけではない。
    ・また、隊員から相談の要請が無ければ、自治体からアドバイスをすることは一切無い。
    ・また、隊員が発案した企画は、必ず承認されるとは限らない。
    ・地域おこし協力隊の主たる業務は、あくまで生活支援(農作業の手伝い・病院送迎など)であって、地域おこしは二の次である。
    ・定住に関しては、自治体からは一切サポートしない。そのための週4日勤務である。

    総括すると、花園支所の方向性は、「地域おこし協力隊が主役となって動き、自治体や住民は隊員のサポートに徹する」というものだそうです。


    対して、地域おこしが成功している協力隊および自治体は、「主役はあくまで自治体・住民であり、協力隊は手伝いに過ぎない」というものです。

    それは、個人の感想ではなく、ちゃんとした「黄金パターン」として立証されています。

    地域おこし協力隊「失敗の本質」|Facebook
    とある離島の地域おこし協力隊--「えっ...私の年収低すぎ...?」-Togetterまとめ

    上記2つのサイトは、地域おこしに関わっている人間の間では知らない人はいないサイトです。「失敗の本質」は、村落LLPという地域おこし協力隊の卒業生で構成されている団体がまとめた、地域おこしがうまくいっていない地域に対する提言です。サブタイトルにある「竹やりによる突撃」は、まさに言い得て妙であると言えます。

    そして、「とある」の方は、長崎県長崎市の池島に配属された地域おこし協力隊のTwitterでのツイートのまとめですが、これは地域おこしに非協力的な自治体に配属された隊員の顛末が書かれたものです。こうした自治体に配属されると、独力で文字通り全てやらなければならないというイバラの道を歩まなければなりません。


    今の筆者の心境を正直にぶっちゃけると、「やってられんわ」の一言に尽きます。

    募集要項に総務省からのお題目を並べているだけで、実際は隊員に全て丸投げ、自治体は安楽椅子にふんぞり返るという図式になっています。「とある」の隊員のように地域に愛着があれば乗り切れそうですが、あいにく筆者にはそこまでの愛着は持ち合わせていません。初代の花園の隊員は住宅〜花園支所の約3kmを徒歩で行ったそうですが、筆者にはそんなことはできません。降参して公用車を前借りしました。

    「自分のことなのに無関心」なのは、自治体だけでなく、住民にも同じことが言えます。住民に「この地域を元気にしたい」と言っても、「無理無理。ここには何もないから。(でもこれ以上悪くなってほしくないから、病院送迎はやってくれ)」と、一笑に付されます。しかも、その一方で裏では「からみづらい」だの「腹黒そう」だの陰口を言っている(担当者談)ので、田舎あるあるの「建前と本音のダブルスタンダード」を発揮してくれています。

    そんな環境に置かれると、余程の花園のファンでもない限りはさっさと逃げるのは自明です。現に、前任者は奈良県奈良市の地域おこし協力隊に転籍したそうなので。


    もし筆者が花園を去ることなると、花園支所は新しく地域おこし協力隊の募集をかけると思われますが、全くおすすめできません。単なる住民の延命装置にされるのがオチなので。


    今こうして「地域おこしがうまくいっている自治体」と「うまくいっていない自治体」と二極化していますが、これから人口減社会に突入していくにあたっては、全ての自治体が地域おこしに成功するわけでないのは明らかでしょう。過疎地域の中には、どうあがいても地域おこしが絶対できない地域が出てくるので、そうした地域に関したは無理に地域おこしをしようとせず、むしろ「どのように地域を終わらせていくのか」という「終活」をしていくのが妥当でしょう。

    上記のことを言っている協力隊は今のところ確認できませんが、誰かが言わなければならないことです。ならば、筆者がここは言うべきと思った次第です。


    本来であれば農産物直売所「奥高野道しるべ」の様子をお届けしようとしたのですが、自治体と住民がこのような感じなので、書くモチベーションが萎えてしまいました。その代わり、リクナビNEXTを久しぶりに見ていると何だか元気が湧いてきたので、就職活動でもしようかな、と思います。


    余談ですが、当ブログの存在は、どうも花園支所は存在を知っているらしいのです。小玉歩『クビでも年収1億円』(角川フェレスタ)によると、「職場でブログの存在を知られると、それは「脱サラしてもいいよ」というサインである」とのことです。当ブログも、ここまでのメディアになれたということですね。恐悦至極にございます。



    あと、田舎暮らしに関しては、この本も多いに参考になるかと。田舎暮らしは闇の部分も多いのです。



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