ロザンの宇治原じゃない方もタダ者ではなかった!-『身の丈の合った勉強法』書評
そんな菅さんですが、実は作家としての顔もあり、自伝小説『京大芸人』は文庫本化される程の人気を博しました。『京大芸人』以外も、クイズ王宇治原の姿を克明に捉える観察眼とそれを文章化する文才が感じられ、菅さんもまた才能を持った人物であることがうかがえます。
そんな菅さんが新著をリリースしたそうで、キングコング西野さんも「買っとけ!」と太鼓判を押す良い本だそうです。それがタイトルにある『身の丈の合った勉強法』です。内容は、宇治原さんの「勉強ロボ」と呼ばれる勉強法の具体的な内容の解説本となっていて、宇治原さんのように京都大学を目指す受験生はもちろん、勉強の方法を忘れてしまった親御さんにもオススメできる内容になっています。
「身の丈に合った」というとネガティブなイメージ(「凡人は天才に勝てない」とか)がありますが、この本の中にある「身の丈に合う」はそうしたネガさは無く、「凡人には凡人なりの生存戦略がある」という希望を与えてくれます。目次から抜粋すると、「「偏差値30アップの勉強法」はほとんどの人にとって意味がない。」・「「予習」と「復習」、どちらかを捨てるべき。」など、これまでの予備校講師が書いてそうなハウツー本とは、明らかに異なる内容となっています。
この本に限った話ではありませんが、結果を出している人は往々にして、「成功する為の方法論」を持っていて、その方法をきっちりトレースしていくことで結果を出していきました。が、そしてその方法論というのは厄介な事に、「自分で見つけるしかない」というそこそこ残酷な結論になってしまいます。
この本ではあくまで「宇治原さんの場合」であって、ヒントというか骨組み部分こそ述べられていますが、最終的な「具体的にどうするか」までは言及されていません。そうです、肝心の肉付けの部分は自分で何とかしないといけないのです。
この肉付け作業は、自分自身でトライ&エラーを重ねていくしか方法はありません。試行しては失敗するの繰り返しを重ねていかないと結果を出す方程式は未来永劫出てきませんし、最初から用意されている「〜成功法」の類は真似したところで失敗するのは確定的に明らかです。
あなたは、「自分だけの成功法則」を持っているでしょうか?自信を持って言えないのであれば、もしかしたらまだまだ作業量が足りないのかもしれません。結局は「頭使って行動した者勝ち」、これはどのビジネス本でも述べられている事です。
ビジネス本を読んでも成功するビジネスパーソンがいないのは、「ただ単に読んだ「だけ」」だからです。そりゃそうです、実行しない事には結果なんて出るはずがありませんし、そもそも読んだだけで結果が出るのであれば苦労はしません。
さすがにこれは酷というものなので、いずれは筆者の成功法則も公開していこうと思います。実際筆者も「自分だけの成功法則」を持っていて、それを実行に移したからこそ「2回生エース」級の扱いを先輩からされた過去があります。こうご期待!(書かないかも・・・)
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