ヴジャデ
2018.08.22 Wednesday 17:27
今回の演奏会は、個人的なテーマとして「ヴジャデ」と銘打っています(非公認です)。
「ヴジャデ」とは、「デジャヴ(初めて経験する事なのに過去に経験したかのような錯覚に陥ること)」の逆で、過去に経験済みなのに初めて経験するかのような錯覚に陥ることを指します。YMOの細野晴臣さんのアルバム名で聞いたことのある人は、もしかしたらいるかもしれませんね。
今回は、冨澤先生時代の龍大マンオケでは盛んに演奏されていた、イタリア古典の楽曲が中心となっています。現在では丸本大悟さんや末廣健児さんに代表される現代邦人曲が盛んに演奏されて、イタリア古典の楽曲は古参の団体でしか聴く機会が無くなりつつあります。つまり、最近になってマンドリン音楽を始めた方にとっては、イタリア古典曲はなかなか聴いたり弾いたりする場はなかなか無いのではないでしょうか。
現代邦人曲が主役の2010年代だからこそ、マンドリン音楽が盛んに演奏されていた時代に取り上げられていたイタリア古典作品を取り扱うことで、若い人にははじめて感じる独特な雰囲気を味わってもらい、お年をめした方には自分の演奏者時代を懐かしんでもらえればと思います。
我々がイタリア古典作品主体のプログラムを組むことで、今一度イタリア古典ならではの空気感を感じてもらうと同時に、いわば「枯れた」音楽にも魅力があることを認識していただければ、古参の演奏者としてはうれしい限りです。
お暇な方は、是非足を運んでいただければと思います。どうぞ、よろしくお願いいたします。
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